江戸川大学にて開催された2023年度、第18回全国大会では、宮路秀作先生(地理講師・コラムニスト)をお迎えして講演会を行いました。

予稿集に掲載した内容を以下の通り、転載します。

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日時2022年8月22日(火) 16:10~17:10

会場:江戸川大学 E212教室

司会:塩島 翔(二松學舍大学)

 

1.趣旨説明

2022年度施行の高等学校学習指導要領により,地理歴史科は「歴史総合」「地理総合」が必修科目となった。従前の学習指導要領では,地理は選択科目の一つだったため,長年履修しない生徒がいる状態が多く続いた。

今回の学習指導要領の施行にともない,「地理総合」では,「持続可能な社会づくりを目指し,環境条件と人間の営みとの関わりに着目して現代の地理的な諸課題を考察する」こと,「グローバルな視座から国際理解や国際協力の在り方を,地域的な視座から防災などの諸課題への対応を考察する」こと,「地図や地理情報システム(GIS)などを用いることで,汎用的で実践的な地理的技能を習得する」ことを教育目標に設定している。このようなことから,従前の選択科目であった「地理AB」とどのように地理教育が変わったのか。

また,教育現場では,従前歴史教育を中心に行っていた地歴科教員への学び直しの機会として,代々木ゼミナールの教員向け研修会にて,どのような研修が行われているのかを,宮路先生からお話を伺う。

今後,地理履修をして入学した学生たちに,どのように大学教育を行っていくのかを,大学教員が考える機会としたい。

 

2.講演

宮路 秀作(地理講師・コラムニスト)

 

3.質疑応答

ー講師略歴ー

宮路 秀作(みやじ しゅうさく)

鹿児島県生まれ

2017年発行の主著『経済は地理から学べ!』(ダイヤモンド社)の発行部数は6万4500部を数え,地理学の普及・啓発活動に貢献し,2017年度日本地理学会賞(社会貢献部門)を受賞する。『朝日中高生新聞』や『朝日小学生新聞』,『南日本新聞』などにて連載コラムを寄稿し,現在では浜銀総合研究所の機関誌『Best Partner』にコラムを連載中。また「Yahoo!ニュース個人」のオーサーとしても活動中で,主に「国際情勢」について寄稿する。近年は、日本地理学会企画専門委員会委員(2021年4月~)に就任し,さまざまなコンテンツを介して「地理学の面白さ」や「地理教育の重要性」を説いている。また,フジテレビドラマ『風間公親-教場0-』第5話(2023年5月8日放送分)地理学監修を行うなどの活動も行っている。

 

主な著書

・『経済は地理から学べ!』(ダイヤモンド社)

・『経済は統計から学べ!』(ダイヤモンド社)

・『ニュースがわかる!世界が見える!おもしろすぎる地理』 (だいわ文庫)

・『現代史は地理から学べ』 (SB新書)

 

メルマガ(毎週日曜日、4本/月)

・「やっぱり地理が好き ~現代世界を地理学的視点で探求するメルマガ~』」

 

音声配信

・Voicy「宮路秀作の「やっぱり地理が好き」」(https://voicy.jp/channel/803

 

Youtube

・「みやじまんちゃんねる」(https://www.youtube.com/@miyajiman_channel

・「みやじまんプラス」(https://www.youtube.com/@user-nb6jq3fd5u